今週はこの1曲「白いページの中に」です♪
第15回ヤマハポピュラーコンテスト(1978年春の大会)で入賞した柴田まゆみさんの曲です。当時楽しみに楽しみに聴いていたラジオ「コッキーポップ」のオープニング曲にもなっていました。
ライブやジャズフェスで歌うカバー曲の相談をしていたときに、当時仕事でお世話になっていた方が「あの曲歌ったらいいのに!」とあげてくれたのがこの「白いページの中に」でした♪
蔵王の遠刈田温泉にある「ゆと森倶楽部」の暖炉ライブで歌った際に、この曲をカバーしたことがありました。
ライブが終わった後で、ひとりのご婦人が近づいてきてくださって、「この曲大好きなんです。嬉しかった!」と声をかけてくださいました。誰かの心の中に大切にされていた曲をカバーして喜んでいただけた時、「この曲を選んでよかったぁ♪」となんだかとっても嬉しくなるのでした
柴田まゆみさんは、この曲1曲を発表しただけで引退していたそうですけれど、1992年からまた活動を再開されていて、ライブ活動をされているそうです。いつか生の歌声を聴いてみたいな♪
いろんな歌手の人たちがカバーして愛され続けている名曲です。
聴いてね♪
今週の1曲はオリジナルで「夏の日」です♪
前回の「Sea」をお届けした時にお話しした、母方の祖父母の家は海のすぐ近くで、小さな庭のある小さな家でした。私が高校生になる頃には埋め立ても終わり、海はずっと遠くになってしまい、大好きだった祖父母の家も区画整理のために他の市に住み替えをすることになってしまい、今は思い出の中にしかありません。
小さな庭のある小さな家には懐かしいものが何でもかんでもギュギュっと詰まっていました。
台所は土間で、食卓は掘り炬燵で、横には火鉢があって、庭には井戸があって、その横にタライを置いて、小さい頃はそのタライで水浴びで遊んで、井戸で冷やしたスイカを縁側に座って食べて、タネ飛ばし競争をして、おじいちゃんの自慢の盆栽が手作りの棚に並んでいて、小さな庭なのに、実のなる木がいくつもあって、ザクロ、びわ、いちじく…。
小さなお稲荷さんも会って、その前を通る時はちょっぴり怖かったり、お習字の先生をしていたおじいちゃんは横笛の名手で、町内会のお囃子で横笛を吹いていて、普段はいつもおばあちゃんに怒られているちょっと情けないおじいちゃんが、お祭りの時ばかりは、浴衣で横笛を吹いて、かっこよかった。
近所のお風呂屋さんにおばあちゃんと行くと、必ずお風呂上がりにフルーツ牛乳かコーヒー牛乳を飲ませてくれて、お風呂屋さんの向かいのお肉屋さんに寄って、揚げたてのコロッケを買ってもらって食べながら帰った。美味しかったぁ。
おじいちゃんはウグイスとメジロを飼っていて、毎朝餌を作るお手伝いをしてたっけ、スズムシも飼育して、毎年綺麗な声で鳴いてくれていた。庭にはホウズキの実がなって、おばあちゃんは上手に中身を出して、ブーブーって鳴らしてみせてくれた。私はいくら真似して頑張っても、いつも途中で破ってしまって…、
思い出はいっぱいいっぱい尽きません。思い出が詰まった懐かしい庭と家と、今は亡き優しい祖父母の笑顔を思いながら作った曲です。聴いてね♪
今週はこの1曲、YUIの「Sea」です♪ 爽やかなメロディと心に沁みる歌詞が大好きです。
長女が小学生の頃、「ハンナ・モンタナ」のマイリー・サイラスとYUIが大好きで、ディズニーチャンネルの「ハンナ・モンタナ」に一緒にハマって、YUIのライブにも二人で行きました♪
好きな曲はいっぱいあるのですが、夏らしいこの曲をカバーしてみました。
「海」と言えば、私にとっては母の実家があった千葉の海です。夏休みには(冬休みもでしたけど)叔父が迎えにきてくれて、私ひとりで祖父母と休み中ほとんどを過ごしていました。
家から水着を着て、海までダッシュで5分。毎日のように海で遊んでいました。海の手前では女の人たちがアサリを売っていて、潮の香りが広がっていました。
そんな海が小学校を卒業する頃には、休みで訪ねる度に、どんどん遠くなっていきました。埋め立てのためです。
ダッシュ5分で海岸だった海が、白い砂丘に変わっていって、砂丘で遊んでいるうちに、ホテルやビルが建っていって、景色はすっかり変わってしまいました。
長い休みの度に遊んでいた海岸が、行くたびにぐんぐん遠くなって、見えなくなってしまったことが、とっても悲しく寂しかったことを覚えています。
この歌を歌うと、なぜかこの海の情景が浮かんで、懐かしさでいっぱいになります。東京育ちの私にとって、母の実家の思い出は心の故郷になってくれています。
次回はそんな思いを込めて作ったオリジナルソングをお届けします!(予告でした )