耳をすませて♪
今週の2曲です♪
1曲目はオリジナル「耳をすませて」
6年くらい前のこと、友人がFBで紹介してくれた今は亡き詩人、茨木のり子さんの「聴く力」という詩。
その当時、仙台ではいじめを苦にした中学生の自殺が相次ぎ、その悲しいニュースを聞いては、なんで?どうして?誰も止められなかったんだろう、と自分も含め大人の無力さを思わずにはいられませんでした。
そんな中この詩にふれて、聴く前に話している、耳をすませて耳をそばだてて聞いていない自分の姿が映し出された気がしたのでした。
「聴く力」 茨木のり子
ひとの心の湖水 その深浅に 立ちどまり耳澄ます ということがない
風の音に驚いたり 鳥の声に惚けたり ひとり耳そばだてる そんなしぐさからも遠ざかるばかり
小鳥の会話がわかったせいで 古い樹木の難儀を救い 綺麗な娘の病気まで直した民話 「聴耳頭巾」を持っていた うからやから
その末裔は我がことのみに無我夢中 舌ばかりほの赤くくるくると空転し どう言いくるめようか どう圧倒してやろうか
だが どうして言葉たり得よう 他のものをじっと受け止める力がなければ
言葉にできない、声にならない声を聴くことができたなら そんな願いを込めて作ったのが「耳をすませて」です。
大好きなハンバートハンバートの「小さな声」を今週の2曲目としてカバーしました。初めてこの曲を聴いた時、その歌詞にドキッとしました。「逃げたらいいんだよ」って誰かが言ってあげられたら。