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2021-03-12

あの日から10年〜ずっと忘れない。

10年前の3月11日、どこが震源地でどんな状況なのか、何も情報がないまま吹雪く中を職場を後にして、余震が続く中をひたすら家に向かって歩きました。次第にわかってくる壊滅的な状況に言葉を失いました。

そして10年経った今も、復興がどれだけ進んだとしても、被災した方達の悲しみ苦しみは癒えることはないでしょう。

今日の1曲目は讃美歌の「とおき国や」です。

余震に怯えながらの日曜日、礼拝でこの讃美歌を歌った日のことが忘れられません。1923年の関東大震災の日に、たまたま大阪から東京に来ていた宣教師で英語教師だったJ•V•マーティンが、白金にある明治学院(私の母校)の運動場に避難。そこで人々に配布された蚊帳の中で灯っていた蝋燭が十字架に見えて、この讃美歌を作ったそうです。3.11から10年。

節目の日を迎えても癒えない悲しみを抱えている心に、神さまのなぐさめが注がれますように、祈りを込めて歌いました。

そして2曲目はユーミンの「瞳を閉じて」をカバーしました。

3.11の後、半年くらい歌が歌えず、ギターも触れない日が続きました。そんな時に久しぶりにギターを手に取ってポロンポロン弾きながら、たまたま歌った曲がユーミンのこの曲でした。前から知っていた曲なのに、震災の後に歌ったその時、歌詞もメロディも違って聞こえて、胸に迫って歌えませんでした。その日から、特別な歌になりました。

この曲は長崎の五島列島の奈留島にある高校に通う女子生徒からのリクエストに応じて、ユーミンがプレゼントし、愛唱歌となり、歌碑も建てられているそうです。

震災後に、いろいろな曲で、今までと違う意味で心に響いて力をもらったという話をよく聞きました。良い歌にはそんな力があるんですね♫

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